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yoshida akira works diary

ダルマ塗装など

久々の更新。ひと月空いてしまった。

ダルマ制作は順調に進んでいて、ダルマを大阪のアートフェアに出品出来そう。それで出品にあたり画像が要るということで、急ピッチで進め、しわ寄せがブログの更新へと。いかんなー。なんとか撮影までいけたので、制作過程をまとめてアップします。

この前は白ダルマの顔まで吹けて、赤ダルマのベースカラーを吹いて、タイルにテスト塗装をしていたあたりまでだったはず。その赤ダルマに顔を吹いていく。白目と顔面部のピンクベース。

で、赤を進めつつ、絵柄を考えていく。今までは、紙の上と、パソコン上で考えていくことが多かった。でも、今回はダルマが沢山あるので贅沢に下絵用に一個卸して二ミリ芯のシャーペンで直接下描き。完成がイメージしやすいのと、三次曲面のこととか考えなくて良いのでストレスが減る。高崎ダルマをモチーフにしているので福の文字をあしらってみた。

赤ダルマの白目と顔面部ベースが硬化したら、クリアを吹いて段差を削る。白目と肌色の境に金を吹くので、段差があるとカッコ悪くなる。なのでしつこく削る。その後、目のまわりにオレンジを吹いて、再度クリア、削り。

そして黒と赤。目玉、髭、眉毛が黒、口と鼻に赤を吹く。顔がキリッと出来上がる。髭とかギザギザおおすぎ。またしてもクリアを吹いて段差を削る。

やっと段差が慣らせて来たので、白目と肌色の境に金を吹く。画像は吹く前のマスキング。なんか良い顔だと思い撮ってみた。金を吹いた後の画像は撮り忘れ。

そして白、赤に続き三体目。これはベースをパールにしてみる。白吹いて、パール吹いて、クリア吹くというスリーコートパールと云うやつ。画像だとわかりづらいけど反射が金になってヌルッとするのが好きで、よく使う色。

上と同じような工程で進めていく。

髭部の黒を少し変えてみた。ギザギザが細かすぎてマスキングに塗料が持ってかれる感があったので、黒の配合を変えてみた。マスキング問題は解消したが、ややザラつきが出た。クリアでおさえて研ぎ出すので問題は無さそう。吹きながら試行錯誤。

ダルマ並ぶ。ホコリとかつかないようにいじる時以外はこんな感じに箱に入れている。並ぶとなんか良い気分。

まだ続くので、この先は次エントリーで。

ダルマのふたたび

こま犬の作業に最近は傾いてたんだけど、またダルマの方にも手を入れている。

何日分か更新を怠って、また画像を貯めてしまいました。

顔を吹くところまでいっていた、この白ダルマ。これから、いろいろやっていくので、まずはクリアを吹く。

と、その前に移動用に固定台を作成。塗装したら本体持てないので。ベニヤで作成。本体裏の穴の位置とか合わせておく。

固定台にネジで固定して、クリアを吹いた。ピカーん。ムーん。

クリアを吹いたやつは、箱に入れて乾燥まち。今度は、サフ状態の奴を出して来て図柄を考える。2ミリシャーペンとペン消しゴムを使った。グラフィティっぽくしようと思う。

この作業は家でもできるので、箱に入れて持ち帰る。箱が出来てると何かと便利。

家での作業。鉛筆、消しゴム的な作業も新鮮で楽しい。パソコンよりもストレスが溜まらない。3次曲面は厄介だけど。

今度はアトリエで。ダルマ二個目は赤にしようと思い、色のテスト。タイルに試し吹きをしてみる。

赤の上からパールを入れてみた。パールを2種試してみる。パール入れると綺麗なんだけど、ちょっと色のイメージが違う。と云うことで、今回は赤の単色で。

この前にクリアを吹いておいた白の顔を研ぐ。顔の髭とか目とかマスキングした所は塗膜厚分の段差が出来るので、クリアで保護した上からペーパーで研いで段差を消していく。地道ながら違いが出る作業だと思う。

あとこっちも。ダルマの原型、マスターの修正を少し始める。今回ダルマが沢山あるのは、マスターから雌型をおこしてそこからコピーしてるから。そのマスターが型取りの時に多少傷がついたので、それを修正。より精度の高い雌型を作りたいと思っている。分割線の見直しと、分割固定の方法を変えればもっと良くなると思う。マスターは型取り用の離型剤がガッツリ付いているので、まずは水研ぎして、離型剤を落とす。そうしないとサフも弾いちゃう。

そんなことしつつ、ダルマに赤を吹いた。まさにダルマカラー。

いろいろな作業を平行してやると、無駄な時間は減るけど、やったなって云う達成感が凄く薄い。

渦巻き取り付け

完成した渦巻きを本体に固定していく。固定する前に、渦巻きがくっつく所に穴を開ける。

久々のセーバーソー。

いつもポリとタルクを混ぜるのに使っているドリルにホールソーを取り付け。

あと、エアのリューター大に超硬ビット。これらを駆使して渦巻きの一回り小さな穴をあける。

こんな感じに穴空け。穴を開けておけば、裏からグラスファイバーを貼り込めるのと、表面を一層にして繋げることで収縮、膨張、また無理な力がかかっても何処かに歪みが溜まることなく、全体で吸収できるはずと考えてみた。渦巻きをポリにした時点でまず安心なんだけど、せっかくだからやれることはやっておく。

硬めのゲルで接着。ホットガンで強制硬化。はみ出た樹脂は硬化前に綿棒で綺麗に拭き取る。

こちらも同じく。

大きな渦巻き5個を固定。尻尾の左右と両後脚、左前足で計5個と。

やっぱり渦巻きがあった方が締まる。

渦巻きのコピーが完了

やっと完了。キャストみたいに流して終わりではなく、積層しなければいけないので、手間がかかった。

全25個。シリコン型も破けずもってくれて良かった。

これから渦巻きの凹みとか微妙なところを修正して、本体に擦り合わせしながら取り付けていく。

型取り、複製を進める

シリコン型が完成し、貼り込みを始めたのが前回。そして今日もその作業。地道。

一層目、二層目とゆるめの樹脂を塗って、その後ガラス繊維を貼り込んで完成。出来たら丁寧にシリコン型を剥がす。出来て来たのがコレ。

それをどんどん繰り返す。日差しの入る机の上で焦らずたゆまず。ペットボトルは促進剤。シリコン型の修正に使った離型用のワセリンとか、ガラスクロスとか。

今日の成果。

シリコン型のFRP補強

この前に作ったシリコンがしっかり固まってくれたので、型取り時に薄いシリコンが歪まないようにFRPで補強をする。

補強がすんで、逆さまにしても水平が出るように脚を付けて、バラしたところ。離型用のアルミがまだついてる。

これからコピーをしていくので、FRPには早く硬化して欲しい。と言うことで、布団乾燥機とダンボールで、簡易強制硬化室。

脱型の時にシリコンの薄い所を傷つけてしまったので、いくつかはシリコンで補強をし直した。尖っている角はシリコンが薄くなりやすい。上手くいった型を使って、コピーを始める。

さらに小さな仏頭とシリコンどり

今日は最近のマンネリ的な作業から少し進展。


十一面観音風にするため、さらに小さな仏頭を制作。小さーい心棒をつくる。


ベニヤの木っ端に穴を空けて、ネジを打ち込む。


そして、肉ずけ。


渦巻きにパテを盛り付けて仕上げ、型どり準備。ベニヤにスプレーのりでアルミホイルを貼り付けて、その上にパーツを並べる。


久しぶりのシリコン。結構古いけど大丈夫かな?半透明高強度タイプ。


このタイプはガーゼのバックアップが不要なんだけど、粘度が高すぎて気泡が抜けないので真空脱泡器での強制脱泡が必要。ということで、コレでシリコンを沸かす。


三層くらいかけたところ。トローんとしている。完全硬化したらFRPで補強を入れる。


硬化を待つ間にこちらも進める。ピント合わない‥。

今日も先日とほぼ同じ

渦巻きがだいたい出来てきたかな。こいつらをマスターにして、シリコン取りの予定。

パテとサフの硬化待ちに仏頭も少し削ってみた。こっちはまだ、スカルピーの地肌のまま作業を進めた方が良さそう。ゆくゆくはサフ、シリコン取りのと進むつもりなんだけど、サフを吹いちゃうとスカルピーを盛って焼く というのができなくなるから、複雑な形の場合はちょっと都合が悪い。

渦巻きサフ 仏頭削り

五月の連休は何年がぶりに激しい風邪をひいて寝込んでました。38.5℃とか、久々でキツかった。喉、鼻、頭痛、関節の痛みと典型的な症状でした。

そして、作業。病み上がりなんで、あんまり頑張りすぎないように、座り作業を中心に。

渦巻きの修正を進めてサフェーサーを吹いた。

サフェーサーが硬化したら、凹み部分をペンでマーキングして、ポリパテを盛る。画像はマーキングしてるところ。左のアルミ板は、平面を出すのに利用。

パテの硬化待ちの間に、仏頭の方もちょっとずつ進めていく。前と同様に、ペーパー、スカルピーの盛り付け、焼きを何度か繰り返す。

昨日はこんな感じ。

ダルマ、こま犬、仏像

ブログを久々更新。
更新していない間にいろいろと進めてしまったので、画像が沢山。

まずはダルマ。

マスキングの逆側も貼り付けて、様子を見る。目のサイズを何度か変えて見て、センターの隙間も詰めてみたりした。

ベースのホワイトまで進んでいるのが幾つかあるので、この中から状態の良いものを一つ選んで、塗ってみる。

まず顔面のベースカラー。その為のマスキング。これはこれで間が抜けていて可愛い。

ベースカラー吹けた。

そこから髭、眉、黒目。そのあと目の縁取りに金を二種。まさにダルマって感じ。

ここでひとます、ダルマをストップ。
以前、手を出していてしばらくいじって無かった仏頭、これから体も作るんだけどそれと旧作のこま犬を組み合わせてみてはどうかと思い、ここからこま犬、仏頭に作業が移行。

何年ぶりだろ。調べてみたら、制作は2003年、最後に展示で使ったのが2005年だったので出すのは8年ぶり、いじるのは10年ぶり。

この頃の梱包がワイルドすぎる。テロリストみたいだ。

開けたらこんな。問題ない部分は10年経っても問題ない。

普通に艶も健在。

なんだけど、この時はボリエステル樹脂とウレタン樹脂、いわゆるキャストを併用していて、全体はボリエステル樹脂、渦巻き的な装飾部分にはキャストを使っていて、その接合部にクラックが入ってきていた。

アトリエ天井裏に保管してたから、夏冬の温度差は40度近くいくだろうし、かなり過酷な条件というのもあるけど、樹脂と樹脂の収縮率の違いとか、パラフィンの関係とかいろいろあってのことだと思う。

あと塗装に関して、当時はよくな吹けたなと思っていたけど、今見ると、まあ、あれだよねって感じで、正直塗り直さないとしょうがない感じです。

なので、バリバリ剥がします。ランダムサンダーに80番のペーパーで、下地が出るまでグリグリ削る。

装飾パーツも皮すきと小槌でパカパカ外す。

そんな暴力的な作業をしていると、ダルマに削り粉が積もってしまうので、ダルマの箱を作る。ホームセンターでベニヤをカットしてもらい、エア釘打ちでとめていく。計6個完成。右のビニールハウスは冬季硬化乾燥用のもの。中に布団乾燥機をつっこんである。

細かい所も剥がしていくと、結構時間がかかる。これで4日目くらい。

さすがにずーっと削りだと腕がバカになってくるのと、ちょっと飽きが入ったので、仏頭に手を入れる。スーパースカルピーでの制作なので、ホットガンで焼いて硬くして、ペーパーを当てる。凹みにスカルピーを盛り付けて焼いて削ってを繰り返す。

結局やってることはこま犬作業と大差ない気もする。

あとはこっち。キャスト制作の装飾パーツを綺麗に修正して、シリコン取りの準備。サフとクリアを吹いてからシリコン取りすれば、綺麗な状態のコピーが出来る。渦巻きの向き、サイズのバリエーションで最低でもこの数の雌型が必要。

ざっとこんな感じ。やっぱりこまめにアップしないと大変だ。なにごともまめにやらないと。