この作品は香港の地下鉄駅構内に設置するんだけど、その地下鉄側から、設置位置とアンカーの正確な位置を早急にこれ!との連絡がきたの。
なので先輩のスペースを夜間お借りして、設置位置を決める。鉄板の上にマスキングで駅のタイル模様を再現し、その上で位置を決める。
その位置をミリ単位でメモしてパソコン上で図面におこす。
顏が塗り終わる。
黒目にゴミとかが 入らないようにとか考えると、柄を吹き終えてから顏にいった方が、効率的なんだろうけど、なんか顔が出来てないと乗れない。
中のときと同じく、顔面をマスキングしていく。
画像は目の下地になる黄色を吹いた状態。
アルミの状態から歪みをとって、密着剤とサーフェーサーを吹いて、その上からホワイトを吹く。
ホワイトは厚みが出るまで、何層も吹いては硬化を繰り返す。永久設置になるので、耐久性を第一に。
熊谷の鋳造屋さんのところにお邪魔してアルミの修正。
バリを取り溶接痕を削り落として少しずつ平滑にしていく。
鋳造で流した所よりも溶接で盛った所の方が硬く削りずらい。鋳造屋さんと2人でグラインダーをかけ続けた。アルミの内部にグラインダーの切削音が反響するので耳にも相当くる。
完成。とりあえず一匹目。
水紋のグラデーションを綺麗にやるのがなかなか手こずった。
綺麗にいけたと思う。
こんな感じに桜の周辺をマスキングして吹いていく。
このあと吹いた桜にマスキングして水紋を吹いたらだいたい柄が完成。あとサイン入れて、クリアを何度か。そのあと磨き。
鳥と鯉が出来たのであとは背景に水紋と桜を吹くのみ。
まずは桜から。